オオモリボート・スタッフ釣り日記

葉山・長者ヶ崎、オオモリボートのスタッフによる釣り日記です。 釣りにお出掛けになる際のご参考に。

2016年06月

思ったよりうねりが残り、一番嫌いな白濁り。

それでも昨日よりかは触ってくれます。

雨水よりかはまだマシって事でしょうか。

ただ触りはするがなかなか掛からず。

というのも今日のカマスは小さいんです。

小さくても活性高ければもっと激しくアタックしてきますが、今日の活性では厳しいところ。

あまり時間もありませんでしたが、私は4本だけでした。


カマス釣りに苦労した為、泳がせはほとんど時間が無くアタリ無し。

それでもやっぱりヒラメはカマスを追ってます。

DSC_0230
【OHTANI様】

73cm、3.78kg!

おめでとうございます!


さて明日19日(日)、かなり悪い予報です。

朝から安定した南風で次第に強まります。

沖ブイへの出船は中止、浅場への出船は朝5時の判断、出船の場合も早上がりとなります。

かなりの短時間勝負になる事も考えられます。

ボート釣りの経験の浅い方には危険な状況となる為、明日のご乗船はボート釣り上級者の方に限らせて頂きます。

オオモリボート


雨の後は喰いが落ちますね。

こういう日は後半に良くなるのですが、途中から大きなうねりが入った事も影響したのか全然釣れません。

結局カマスは4本です。

泳がせもアタリがあったのですがこれもうねりの影響かなかなか喰い込まず、やっと喰い込んだと思ったら途中ですっぽ抜け。

型も少し小さかったのでしょうか。

かなり厳しい一日でした。


明日18日(土)、6時より出船予定、後半は南風に変わりやや強く吹くかもしれません。 

やってみたかった事。

カマスと大ヒラメの撮影。

昨日とうとうカメラを入れてみました。

かなり潮が悪く映像が不鮮明である事、例によってカマスを拡散を出来る限り防ぎたい事から、今のところ動画のアップは考えていません。

という事で、静止画を一部抜粋しました。


まずはカマス。

カマス0614A

潮が悪く不鮮明でありますが、画面一面にカマスだらけです。

こんなのがずっと。


気になるカマスの捕食者達。

今までに確認できたカマスを捕食する生物は、ヒラメ、アオリイカ、ウツボ。

ヒラメ0614 

やはりヒラメは映っていました。

思っていた通り中層を泳いでいます。 

しかもかなり高速で。


で、ちょっと気になる存在も。

根魚0614

これも潮が悪いうえ、カメラからの距離もかなりあり不鮮明です。

拡大してみると、

根魚拡大0614

映像を見た限りでは泳力はそれほど無く、魚体、特に口の形状からも結構な大きさの根魚かなぁ、なんて感じますが正体不明です。 

こんなのまでがカマスを狙って群れの下を泳いでいます。


次は潮が澄んでいる時、機会があればまたカメラを入れて大ヒラメの捕食シーンとこの謎の魚の正体を突き止めたいですね。


明日16日(木)は潮神楽の為、葉山の全漁業関係者が出船禁止となるのでお休みします。

明後日17日(金)は15日現在かなり予報が悪く出船中止となる見込みです。

18日(土)19日(日)はご予約で満船となっております。 

反応だけで言えば今年一番でした。

DSC_0977

このような様子でどこもかしこも大反応だらけ。

ただどれも底べったりからの反応。

ベタ底の反応でも、波うったり、出たり消えたりだと魚が動いているのが分かるので幾らかは喰うのですが、どこの反応も変わらずずっと居続けています。

こうなると極めて難しい。

10時半まで一度も触らず... 

後半になりやっと少し浮き始めて釣れるようになりますが、やはりかなり喰いが浅く水面まで来てのバラシばかり。

DSC_0979

結局20本以上掛ける事は出来たのですが、ボートに上げたのは7本プラスエサとして使用した3本で計10本。

激濁りの潮になり口の使い方が悪く大苦戦しました。

後半に喰いが少し良くなったのは、魚が潮に慣れてきたからでしょう。


さてヒラメ。

こちらもカマスがベタ底で動かない事からヒラメに追われていませんが、13時過ぎからカマスの反応が出たり入ったりと慌ただしく。

13時半頃にカマスが全く触らなくなり、私のエサのカマスもバタバタと暴れ出します。

この頃から周りのお客様の泳がせの様子を見ていたのですが、案の定!

DSC_0981
【OZAWA様】

今シーズンの最大サイズ!85cm、5.56kgが浮上です!

おめでとうございます!

しかも本日の釣行の様子が雑誌『釣り情報』7/1発売号、7/15発売号に掲載されます。皆様是非ご覧下さい!

私はとうとう今シーズン初めてのアタリ無しでしたが。 


そして明日15日(水) の状況ですが、現在終了直後から強い南西風が入り海上は白波...

明日は一日南風、次第に強まりシケとなりますので、朝6時の状況での出船判断、出船の場合も浅場限定で早上がりとなりそうです。

明日は波風強まる上級者向けの一日となりますので、出船の場合もボート釣り上級者のみのご乗船とさせていただきます。

オオモリボート

私のカマスと大ヒラメも2シーズン目。

そもそもルアー釣り自体の経験も乏しく(この釣り以外では経験がほとんどありません笑)、私より知識・経験が豊富なお客様は大勢居ることでしょう。

そんなオオモリボートスタッフにより、ためになるのかならないのか...カマス&大ヒラメの攻略法を基本的なところではありますがまとめてみました。


【カマス編】

・基本的にはバイブレーションを使用します。カマスが水面から見えるくらい浮いた超高活性時はミノー系でも釣れます。

・色はピンク系と青系が基本となりますが、その他の色も可。今年はピンク系の喰いが良いのですが、昨年の状況から高活性時ほど青系が良く釣れる傾向があります。

・ブレード(オオモリボート通称「けつくるくる」)の色は重要。濁り潮ほど金というのが定番のようですが、一概にそうとも...。今はやや濁った潮ですが、ピンクのバイブレーションに銀のくるくるが一番釣れている組み合わせです。

・カマスがベタ底に張り付いている超低活性時は3~4cmの鉄板が有利。高活性時でも場合によっては鉄板の方が良く釣れる事もあります。

・着水したらしっかりとカウントを取ります。底付近まで落とす事もあれば、中層で止める事も。

・低活性時は早巻きと止め。巻く回数と止める秒数でその時喰いが良いパターンを探ります。高活性時はゆっくりとただ巻くだけで釣れます。

・その日触るルアー、または掛かるルアーを見付けその後喰いが落ちた時、ルアーを変えるより巻き、止めのパターンを変えて誘った方が有利。急な潮色の変化でもない限り、一日を通して同じルアーで釣れます。やたらとルアーを変えていると時合いを逃します。


今思いつく私がカマス釣りで気を付けている事はこれくらいでしょうか。また何か思い出したらそれは追々。


【大ヒラメ編】

これは私が使用している仕掛けを主に。

幹糸16号1.5m、ハリス16号80cm~1m、ムツ針20号一本針で背掛け、捨て糸は無しで幹糸とハリスの間のサルカンに錘を直結、錘は60号。

仕掛けの説明を。

『ハリス』

通常特大のヒラメといえどもある程度水深がある場所、砂地、根でも平たい根で周りが砂地な場所ではこんな仕掛けは全く必要がありません。

この釣りの特殊な部分は、極浅場でしかもかなり荒い根での大物釣りであるという事です。

細いハリス(8号程度)を使用しても水中で魚のパワーによりハリスが切られる事はほとんどありません。

しかし大型のヒラメ、実はかなり走ります。

通常はある程度走らせながらやり取りをするのですが、このカマスのポイントでの釣りは走らせてしまうと根ズレで切られます。

また底には海藻も多くそれに引っ掛かりもします。

ですからほとんど走らせずに止めます。

更にもう経験された方はお分かりになると思いますが、この釣りでのバラシは主に水面でのタモ入れ時。

ハリスを手に取り、いざタモ入れという時に大暴れして切られます。

水中で止めながらゆっくりとやり取りをして十分に弱らせたつもりでも、水面では予想以上に暴れ、その瞬間的なパワーは圧倒的です。これも水深が浅すぎる故、水圧の変化で魚が弱る事が無く、水面で想像以上に活発に暴れ、走ります。

大物釣りというと、掛けてからのやり取り、水中でのパワーに耐えるハリスを選ぶのですが、この釣りはそこが違います。

水面までは割と簡単に上がります。しかも超大物ほど、釣られている事にほとんど気付かずに上がります。

魚体を確認してからが勝負です。

場合によっては水面と海底を2回3回と往復させる事も。

私は16号ハリスを使用していますが、それでも毎日アタリがあるので問題無いと思います。

逃がした魚は大きいと言いますが、この釣りは魚体を見てから逃がす事がほとんどですので、その悔しさと言ったら...


『針と錘とエサ』

以前はヒラマサの15号を使用していましたが、今はムツ針の20号に変えました。

ヒラメの口の形状からも幅広のムツ針は合っています。

また超大物ほど簡単に浮く為、掛かりが浅かったり、海底と水面を何度も往復させる事もありテンションが緩む事も。ネムリ針でがっちりとキープする必要があります。 

針は一本針で背掛けにします。

エサのカマスの泳ぎが悪いと極端にアタリが無くなりますので、親針と孫針の二本針はおすすめしません。

どうしても孫針を付けたい場合は、親針と孫針の距離を極端に詰めて孫針をどこにも付けない状態で。私が普段のヒラメ釣りで使用しているような仕掛けですね。

同じ要領で錘も重過ぎす軽すぎず、60号を使用しています。

軽すぎてはエサのカマスが落ちず走ってしまいます。重すぎてもカマスに負荷が掛かりすぎて泳ぎが悪くなりアタリが遠のき、また弱りやすくなります。

エサのカマスの泳ぎを制限しつつも負荷が掛かりすぎない重さです。

昨年は80号を使用していましたが、今年は60号に変えてアタリが増えてます。

捨て糸は付けません。

これは余計な物は無い方が良いとの考えから。

錨を入れてボートを止めての釣りになりますので、根掛かりの心配はさほどありません。

根が荒く風向きが変わった時に真下の水深が変化することはありますが、タナが高いので大丈夫です。

そのタナは最低でも底から3m以上は切ります。

カマスが浮き気味の時などはそれ以上に。

今私は底から4~5m。

水深が8m程の場所ですと、リールのカウンターが2mの表示になってます(笑)

そんなんで釣れるの!?と不安になりそうですが、大丈夫です。釣れます。

この釣りは根の上のカマスを追いかけているヒラメを狙う釣りです。

そもそもヒラメ自体が浮いているので、ヒラメよりエサが下にあっては釣れません。あの魚体ですから。

タナが低いとすぐにウツボに喰われてしまいますよ。

またエサとなるカマスは大きければ大きい程良いようです。

これも大きすぎて不安になりそうですが、40cmのカマスで50cm級のヒラメさえ喰い付くこともあります。ヒラメってそういう魚なんです(笑)

逆に小さいカマスではアピール不足にもなりますし、また弱りやすく、弱ったカマスはこれもウツボの餌食になりやすくなります。 


『タモ入れまで』

アタリですが、これはもう明確です。

ただ私も何度もやってしまってますが、早アワセは厳禁。

アタリが大きすぎるのでつい早アワセをしていまいがちですが、ほとんど向こうアワセです。

これでもか!ってくらい突っ込んでもまだ。

突っ込んだ状態で、軽く暴れ出したらゆっくりと竿を立てます。そこで一暴れ。これで大丈夫です。

ここで無理に巻かず、また泳がせず、しばらくキープ。テンションは絶対に緩めないでください。

少し落ち着いた瞬間に強いアワセを入れて巻き上げます。

巻き上げて水面まで来て魚体を確認。

ここからは慎重にゆっくりと。ヒラメを興奮させないように。

と言っても先述したようにハリスからは暴れます。

ここでは無理をせずにもう一度泳がせます。

この時にドラグを締めたままの状態ですと海面から一気に底まで泳ごうとするのでハリスが切れてしまう事があります。

私はハリスを手に取る前に少しだけドラグを緩めます。

またこの泳がせる時はテンションの緩みすぎ、走らせすぎにも注意が必要です。

これを繰り返しいざタモ入れ。

タモ入れは必ず魚の真下から魚全体を掬います。

ヒラメはバックが出来るので、マダイや青物のように頭からのタモ入れでは掬えません。

かえって失敗して大暴れしバラシの原因となります。

タモに入れたらあとはボートに上げるだけ!

ボートのから飛び出して逃げださないように!(そんな事するのは私だけ笑) 

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